- 徳島すぎっていつから使われていて、どんな特徴があるの?
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徳島すぎの歴史をひも解くと、明治時代には既に木頭地帯で植林が進んでいたようです。その資源を背景に、昭和初期に那賀川河口で製材された材木は関西圏を中心に板塀や外壁材として幅広く使われ、「阿波三分板」として親しまれていました。その後、昭和50年代には優良な大径丸太から割柱や敷居長押など造作材が生産され、九州など広い地域へ出荷されておりました。この時期に徳島県では優良な木材製品を「徳島すぎ」として命名。現在では、徳島すぎブランドとして住宅内外装材など幅広く使われています。
木材博士
徳島すぎは、家を支える構造材としては強度に優れ、内装材としては居住快適性に寄与し、また建具に加工すると美しい風合いとなるよ!
- 他産地のスギとどう違うのですか?
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徳島県の吉野川から南の剣山周辺は全国有数の多雨地帯。水を好むスギは徳島県の温暖多雨な、そして日照量の豊富な地域で育ち、太く優良な材料となります。他の地域では挿木で育てる林業があります。挿木はクローン。すなわち品質や形状は同じになりますが、突発的な災害や病気に対して弱い場合があります。一方、徳島すぎは挿木でなく、種から育てた実生スギです。台風常襲地でもあるこの徳島の地で、成長過程で弱いものは淘汰され、生き残った強いものだけで森が成り立ちます。これまでに、強度の指標となる徳島すぎのヤング係数を全県的に調べると、E70、E90の分布が多くなっていました。
さらに徳島すぎは阿波三分板から今に繋がる伝統的な加工技術によって強度・耐久性を発揮します。
徳島すぎの強度分布 禅僧杉(海陽町) - 徳島すぎの歴史と特徴について詳しく知りたい場合はどこを見ればいいですか?
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