築50年を超える鉄骨造の建物。通りに開かれた半屋外のスペースを活用して、藪田さんは話し方や面接対策の講座を行っています。
かつてそこは、鉄骨特有のクールな質感でした。コロナ禍で設置せざるを得なかったアクリル板など物理的な条件が重なり、どこか「人と人がつながりにくい」閉塞感があったといいます。
その空間をどう変えるか。以前から木の魅力に惹かれていた藪田さんは、構造はそのままに、内装を木で包み込む改装へと踏み切りました。

改装のテーマについて教えてください。
温かみのあるコミュニケーションの場につくり変えることです。講座で人と向き合う仕事なので、話しやすく、落ち着いて過ごせる空間にしたいと考えました。
木材を使用することになったのはなぜですか。
木材に携わる方とお仕事させていただく機会が多く、木はなじみのある素材でしたが、自分の空間に取り入れたことはありませんでした。この事業(徳島市テナント店舗等木質化モデル創出事業)を知ったとき「これだ!」と直感。空間を変えるには、木の温かさしかないと思いました。
設計途中や施工途中の印象的なエピソードを聞かせてください。
段差や出っ張りのある構造でしたが、大工さんが配電盤まで含めてすっきり納めてくれました。仕上がりを見たときは、技術の高さに素直に驚きました。
完成した建物を見た時の第一印象はいかがでしたか。
木の香りがとても印象的でした。初めてここに来られた方も「いい香りですね」と言ってくださいます。
建物について、お客様からはどのような反応がありますか。
「雰囲気が明るくなった」「いい空間ですね」といった声をいただきます。以前を知っている方からは変化に驚かれますし、初めて来られる方からもポジティブな反応しかありません。
完成からしばらくたった現在において、改めて思うことはありますか。
仕事がはかどるようになったと感じています。数値で測ったわけではありませんが、体感的にも居心地が良く、落ち着いて仕事ができる環境になりました。
これから店舗や施設をつくる人に、木材を利用する際のおすすめポイントやアドバイスをお願いします。
木は空間をやわらかくしてくれます。受講者の方が以前より話しやすそうになった、というのが一番実感していること。数字では測れませんが、人と人の間にある空気が和らいだと思っています 。
モニター製品[L-frame(店舗什器)]を選んだ理由を教えてください。
空間のサイズと使い方にちょうど合っていました。講座中に教材や荷物を一時置きできる実用性もいいですね。主張しすぎず、空間にすっとなじんでいます。






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