徳島県で初めて、保育園と児童発達支援事業所を併設した施設が「ゆずりは保育園」です。
子どもたちが日々を過ごす場所だからこそ、安心感と温かさのある空間を大切にしたい。
そんな思いから、徳島県産材を活用した木造・木質空間の保育園が誕生しました。
設計者と施工者、そして施主が対話を重ねながら進めたプロジェクトは、子どもたちをやさしく包み込む空間として形になっています。
※グッドデザイン賞(2024年度)、キッズデザイン賞(2023年度)を受賞しています。

木材を使用することになった経緯について教えてください。
計画当初は鉄骨造での案もありましたが、計画を見直す中で平屋案に変更しました。その際、木造・木質空間を提案されたんです。温かい雰囲気になりそうだなと感じて、その案に賛同しました。
完成した建物を見た時の第一印象はいかがでしたか。
優しくてあたたかい空間に仕上がりました。杉の床は柔らかくて、一般的なフローリングとは肌当たりが全然違います。ゴンって転んでしまったとしても、安全性を感じますし、歩いてる時の肌触りがとても良いです。園児たちは基本裸足で過ごしてるので、本物の木に触れることは、心の発達などにも良い影響がありそうだと実感しています。
完成からしばらくたった現在において、改めて思うことはありますか。
実は杉がこんなに柔らかいとは知りませんでした。子どもたちがおもちゃを落としたりすると、すぐに凹みができたので、当初はそれが衝撃的でした。でも今は「これが無垢材の味わい」だと思っています。
実は今後10年で100施設を作るというビジョンがあるんです。それにも全部、木材を採用したいです。木質空間の温かさを知ってしまったら、木材を使うこと以外は考えられなくなりました。
これから店舗や施設をつくる人に、木材を利用する際のおすすめポイントやアドバイスをお願いします。
杉の無垢材と一般的なフローリング(工業製品として加工されたもの)では、あたたかさや肌触りのよさが全然違うと思います。それと“香り”。園内で木の香りに触れた時に、本能的に「幸せ」を感じます。
モニター製品[よりみちベンチ]を選んだ理由を教えてください。
園の雰囲気に合うと思って選びました。ベンチの設置を皮切りにして、園庭にも手を加えていく計画があります。
設計者の声
高橋広樹さん(かたちとことばデザイン舎)
今回の計画では、床材の厚みや幅といった細部にもこだわり、子どもたちが日常的に触れる部分にしっかりとした質感を持たせることを意識しました。木は時間とともに変化していく素材です。傷やへこみも含めて、その場所で過ごした時間の積み重ねとして受け止められるような建築になればと考えています。









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